2024年5月24日に公開となったウマ娘の映画「新時代の扉」
大好きな作品なんですよねー!
劇場公開日の朝一番には見に行くほど愛している作品です。
また見たいなと配信やBlu-rayの発売を待ち望んでいるのですが。
ここでは作中の中でもちょっとした謎となっている
ポッケ(ジャングルポッケ)がつかもうとしているプリズム(クリスタル)について考察してみようと思ってます。
これって作中ではタキオン(アグネスタキオン)も持っているんですよね。
作中に何度も出てきて意味深なんですよね
そこでここではウマ娘の劇場版映画「新時代の扉」に登場するプリズムとはいったい何だったか?
その意味について考察してみようと思います。
映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するプリズムの意味について
映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するプリズムの意味について考えてみようと思います。
まず一般的にプリズムとはこのような意味を持っております。
プリズム(英語: prism)とは、光を分散・屈折・全反射・複屈折させるための光学素子であり、ガラス・水晶などの透明な媒質でできた多面体で、その面のうち少なくとも一組が平行でないものである。三角柱の形状をしたものが一般的である。
プリズムwikiより引用
これだけでは劇中に登場するプリズムの意味については説明できないかと思いますのでこの意味を踏まえた上で作中のプリズムがどのように登場していたのかを確認していこうと思います。
映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するプリズムの意味について ①登場シーン
映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するプリズムですが。
こちらの2キャラが同じものを所有しておりました。
ではそれぞれについて詳しくご紹介していきます。
映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するプリズム ①ジャングルポケット
まずは上記作品ポスターにも描かれている通りプリズムを所持していたジャングルポケット。
それは冒頭のトゥインクルシリーズでフジキセキの走りを見ている時からジャングルポケットの手に握られておりました。
「フジキセキのようになりたい」その思いから光り輝いていたプリズム。
しかし、その輝きはジャングルポケットの心情に合わせて光の輝きを変えたり、時には傷ついてしまったりしました。
映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するプリズム ②アグネスタキオン
もう一つのプリズムはジャングルポケットのライバルともいえるアグネスタキオンが所持しておりました。
常に身に着けているわけではありませんが、タキオンがいつもいる実験室のような場所の窓辺にそれはぶら下がっておりました。
こちらの方は常に輝きを失いはしませんでした。
ではこれらを踏まえた上で作中のプリズムの意味について考察してみたいと思います。
映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するプリズムの意味について ③考察
ウマ娘映画「新時代の扉」に登場するプリズムの意味を考察していこうと思いますが。
まずこのプリズムの光が何を意味しているかと言うと、それはウマ娘の本能である「走ること」を表しているのではないでしょうか。
そしてその「走ること」への想いが強ければ強いほどその輝きは増してくると思われます。
このことを踏まえた上で上記の二人のプリズムの輝きについてみていくと腑に落ちるのではないでしょうか。
ではまずはジャングルポケットの場合に当てはめて紹介していきます。
映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するプリズムの意味について考察 ①ジャングルポケット
ではまずはジャングルポケットのプリズムの場合について作中の描写からその意味について考察していきます。
作品冒頭ジャングルポケットがフジキセキの走りを見て思ったことは
この二点でありました。
その後のプリズムの輝きを見る限り、ジャングルポケットが強い相手を見つけたときにその輝きは増していきました。
しかし皐月賞でアグネスタキオンの凄い走りを目にして異変をきたしてしまうジャングルポケットのプリズム。
その原因はここでアグネスタキオンの凄い走りを目の当たりにして「俺も走りたい、誰よりも早く強く」という想いに陰りが出てきたからだと思われます。
その後の合宿の場面ではプリズムがいかにも壊れたかのように砕けるような音が鳴り響くシーンが続出し
最後には自分の「タキオンには勝てない」という想いが生み出した幻にとらわれてしまい。
「俺も走りたい、誰よりも早く強く」という想いは完全に揺らいでしまっております。
そのことがプリズムが輝きを失う(闇にとらわれる)
プリズムにひびが入るということにつながるのだと思われます。
しかしそこで疑問に思うのが「何故ダービーには勝てたのか?」ということになるかと思います。
皐月賞でタキオンにトラウマを植え付けられたのであればダービーでも自信を失ってそのまま勝てないのではないのか?
ジャングルポケットがダービーに勝ったのはこれは史実通りといえばそれまでなのですが。実はこのプリズムの想いとも密接に関わってくるものだと思っております。
ジャングルポケットのダービーとプリズムに関して
ジャングルポケットがプリズムに込める想いのもう一つのものである「フジキセキのようになりたい」
この想いこそがジャングルポケットのダービー勝利の原動力となったのではないでしょうか。
私はこれが映画ウマ娘「新時代の扉」で描かれていたと思っております。
ナベさん(タナベトレーナー)をダービー調教師にしたかったフジキセキ。
しかしその思いは志半ばで潰えてしまいます。
自らが果たせなかったその想いをジャングルポケットに託すフジキセキ。
実はこの時すでにジャングルポケットの心の中では皐月賞のアグネスタキオンの凄い走りを見せつけられて「俺も走りたい、誰よりも早く強く」という想いには陰りが見えていたと思います。
しかし、自身が走りたいと思ったきっかけでもあるフジキセキの想いを受けて
闘争本能に火がついたことでもう一つの「誰よりも早く走りたい」という想いもそれに後押しされるようになったのだとおもっております。
このダービーのシーンではあえてなのかジャングルポケットのプリズムの描写は描かれておりません。
確かにその後自身を失うきっかけが皐月賞なのですからここでプリズムの輝きを出すことはつじつまが合わなくなる可能性も考えられました。
しかし私は「フジキセキのようになりたい」「誰よりも早く走りたい」という想いはどちらかというと「フジキセキのようになりたい」という想いが勝っているのではないかと考えております。
というよりは「誰よりも早く走りたいフジキセキのように」という想いにつながるのではないかと考えております。
ですからたとえここでプリズムが輝くシーンが出たとしてもそれは問題なかったのではないかと考えております。
それはその後の自信を取り戻すシーンにも表れているのかと思っております。
ジャングルポケットが自信を取り戻すシーンについて
ダービーに勝ったジャングルポケットでしたが、その後合宿では皐月賞のタキオンの走りによって自信を無くしてしまいプリズムの輝きを失ってしまいます。
これはダービーでフジキセキの想いに応えるために走り切ってやりきり
その後「フジキセキのようになりたい」の想いよりも「誰よりも早く走りたい」という想いが勝っていったのではないでしょうか。
しかし、皐月賞により「誰よりも早く走りたい」という想いは陰りを見せてダービーにタキオンが出走していたとしたらきっと自分は勝てなかったと
自身で作った幻によってとらわれてしまったジャングルポケット。
それを救ったのもやはりフジキセキでありました。
ジャングルポケットの持っていたプリズムの傷に気づき、それがタキオンがもしダービーに出ていたらという想いによるものでは?と疑問を抱き。
もしケガをしていなかったらと同じ思いを抱いていた自身の体験からジャングルポケットにはそんな思いを持ってほしくはないと
自ら現役時代の勝負服を身にまとい現役時代さながらの走りを見せることでポッケが忘れかけていた「フジキセキのようになりたい」という想いを思い出させます。
これはすなわち「俺もなりたい、誰よりも早く走りたい」という想いの向こうにいるのは「フジキセキ」そのものであるということがいえます。
ですから「俺もなりたい、誰よりも早く走りたい」という想いの前提にあるのは「フジキセキのようになりたい」という想いであり。
この二つがそろったジャングルポケットのプリズムは輝きを取り戻し。
見事ジャパンカップにも勝利できたのではないでしょうか。
では次にアグネスタキオンのプリズムについて紹介したいと思います。
映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するプリズムの意味について考察 ②アグネスタキオン
では次にアグネスタキオンのプリズムについて作中の描写からその意味について考察してみようと思います。
このように常に光を失うことがなかったアグネスタキオンのプリズム。
そこに込められた思いは作中では
この一点に尽きるのはないでしょうか。
これが何を意味しているのかと言うと「走ること」を目的とした「ウマ娘」
走ることの可能性の先を見てみたい。
つまり「どれだけウマ娘は速く走れるのか?それを知りたい」ということにつながるのではないかと感じておりました。
そしてその想いを途切れ指すことなく抱き続けてきたからプリズムの光は常に輝きを失うことはなかったのだと思います。
しかし、アグネスタキオンはケガをして現役を引退(作中は無期限休養)してしまいます。
しかし「どれだけウマ娘は速く走れるのか?それを知りたい」という想いは
タキオン自身でなくてもいい、他のウマ娘がそれを達成することを目撃できれば満足だと自分に言い聞かせるようにしていたのではないでしょうか。
それゆえに光を失うことがなかったタキオンのプリズムですが
しかしこれは偽っていた自分の想いであることはダービーでジャングルポケットが雄たけびをあげているところで「誰かが証明してくれればいい…」という自分の言葉に驚きを見せるタキオン。
そしてジャパンカップのポッケのラストスパートのシーンで一緒にタキオンが走り出すことで判明します。
つまりはタキオンの想いである「どれだけウマ娘は速く走れるのか?それを知りたい」というのは「自分自身の足でそれを証明したい」という心が見え隠れしていたということがわかるかと思います。
これって突き詰めていくとジャングルポケットの「誰よりも早く強く走りたい」と同義であることがわかるかと思います。
一回はそれを皐月賞で証明して見せたタキオンでしたが、その後のダービー、菊花賞、ジャパンカップでライバルたちの走りをみてもう一度勝負したいという想いは膨れ上がっていったのだと思います。
ケガをしてしまったタキオン、自分では実現できなったことを他の馬に託すことで自分は満足だと思い込んでいたのですが。
「誰よりも早く走りたい、自分の足で」という想いはずっと募っていたのでしょうね。
その証拠にジャパンカップ前にタキオンのもとをジャングルポケットが訪れたときに
自らの想いを語るポッケの言葉に反響するようにタキオンのプリズムの輝きはこれまでにないぐらい輝いておりました。
これが何を意味しているのかと言うと同じ思いを持ったライバルであるポッケ。
二人の「誰よりも早く走りたい」という想いが共鳴してプリズムはより一層強く輝いたのだと思っております。
自分の想いに完全に気付いたのはジャパンカップのジャングルポケットのラストスパート「先に行ってるぜ」の目配せのシーンでしょうね。
そこで完全に自分の想いに気づいたタキオンは感情の赴くままに疾走しだします。
実はこのシーン、これまでずっとまばたきすらしていなかったアグネスタキオンですが、このときはじめて目をつぶっているんですよね。
このあたりにもスタッフのこだわりが感じられますね!
物語のキーアイテムともいえるプリズムですが、ここに込められた意味は「誰よりも早く強く走りたい」ということだったのではないでしょうか。
劇場版ウマ娘「新時代の扉」プリズムの意味についてまとめ
ここまで劇場版映画ウマ娘「新時代の扉」に登場するジャングルポケットとアグネスタキオンが持つプリズムの意味についてご紹介してきました。
まとめますとこのようになります。
このように作中描かれているジャングルポケットとアグネスタキオンのプリズムが登場するシーンからこのように考察してみました。
プリズムに込められた思いの根底は「誰よりも早く強く走りたい」ということですが、さらにその根底には
ジャングルポケットは「フジキセキのように」
アグネスタキオンは「自らの足で」
という想いがあるのだと思われます。
そして「誰よりも早く強く走りたい」という想いが作中誰よりも強く純粋であった二人であるからこの二人にだけプリズムと言うキーアイテムが存在していたのではないでしょうか。
私はこのように考えております
1回目を見ただけでは理解できなかった部分もあったので二回目も見て今回のような考察に至りました。
配信やBlu-rayでまた見直すと違う考察が出てくる可能性もあるかと思います。
また見る人によってはこうじゃないかと私とは違う考えに至る方もいるのではないでしょうか。
あなたにとってのプリズムの意味はなんでしょうか?
皆さんの意見も聞いてみたいですね!
もしプリズムに関しての熱い想いが溢れちゃった場合はコメント欄にメッセージをお願いします!
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
【この記事を書いた人】
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