第161話にて自分の命を賭けたアクアがカミキヒカルと一緒に海へと落ちて行った【推しの子】
海の中でも互いに攻防戦をしていましたが、カミキヒカルは背後から忍び寄る黒い陰によって海底へ引きずり込まれます。
それはメガネのシルエットから始まり、いくつもの手もありました。
カミキヒカルにまとわりついて離れなかった黒い陰は何だったのでしょう?
今回はカミキヒカルを引きずり込もうとしたメガネのシルエットと無数の手の意味について私なりに考察してみましたので、よろしければ最後まで読んでみてください。
カミキヒカルを引きずり込もうとするシルエットについて意味を考察
海の底へとカミキを引きずり込もうとするシルエットは何だったのでしょうか。
ハッキリと見えたシルエットは次の2つです。
それぞれのシルエットがどんな意味を持つのか考えていきたいと思います。
カミキヒカルを引きずり込もうとするシルエットについて意味を考察 ①メガネのシルエット
メガネのシルエットはおそらく雨宮五郎(ゴロー)なのではと思います。
第150話の夢での会話の中でゴローはアクアに「自分はもうすぐ消える」と話しています。
元々は魂のない双子の中にゴローとさりなが転生者として入ったので、本来アクアはゴローの魂のみでした。
ただ、肉体がゴローからアクアに変わったことで環境にも引っ張られる形でアクアの人格も生まれました。
そして、アイとの別れをきっかけにアクアとゴローが分裂を起こし、さりなを救えなかった傷を持つゴローが復讐心の塊となります。
ゴローとアクアの分裂は2.5次元舞台で感情演技をしようとしたときや真犯人がカミキだと分かったときにも顕著に表れています。
ただ、ゴローはさりながルビーの中に生きてアイドルの夢を叶えた姿を見たことで救われます。
救われたことでゴローの中の復讐心が消えていきます。
さりなを始め、お見舞いに来ない患者の元に出向いていた温かい心を持つゴローは復讐に向いていません。
そんな彼の心が救われたのならばアクアの中から消滅していくのは自然の流れだと思われます。
海の中でアクアがカミキと決着をつけようとする中で、カミキの抵抗によりアクアが劣勢になっています。
カミキも頭を打っていますが、アクアも自分でナイフを刺しているので今ひとつ力が入らないだと思います。
そこでゴローが最後にアクアに力を貸したのではないでしょうか。
ルビーの中にいるさりなを守りたい気持ちとアイを襲った真犯人を前にして感情が激高したことが相まってシルエットとなったのかもしれません。
メガネの奥底の表情は分かりませんが、カミキが一目見て硬直している様子から恐ろしい形相だったように感じます。
ゴローと思われるメガネのシルエットの後、さらに無数の手がカミキの背後に迫ってきます。
続いては、この無数の手について考えていきたいと思います。
カミキヒカルを引きずり込もうとするシルエットについて意味を考察 ②無数の手
メガネのシルエットに続くように出てきた無数の手もカミキヒカルを海底へと引きずり込もうとします。
この無数の手は何を意味するのでしょうか。
おそらく無数の手はカミキヒカルによって命を奪われた者達を表しているのではないかと思われます。
よく見ると手の数が8本あり、少なくとも4人の人間がカミキによって人生を狂わされたのでしょう。
ではその4人について誰なのか考察してみたいと思います。
私はその4人に次の6人が候補になるのではと考えております。
ではその理由について詳しく紹介していきます。
カミキヒカルを引きずり込もうとするシルエットについて ①ゴロー
前の章でも書いた通り、ゴローはさりなを病気から救えなかった虚無感を抱きながらアクアに転生し、アイとの別れによって復讐心の塊となります。
アイを襲った真犯人、さらにルビーとして転生したさりなまで手をかけようとするカミキヒカルを野放しに出来ずにシルエットとして現れたと思われます。
ゴローに明確な理由があるものの既にメガネのシルエットとして登場しているので、この4人にゴローは含まれていない可能性もあります。 この点に関しまして、後ほど説明します。
カミキヒカルを引きずり込もうとするシルエットについて ②リョースケ
無数の手の人物としてリョースケも可能性があります。
リョースケはB小町のメンバーの二ノと交際しながらもアイに推し変してしまいます。
それもガチ恋レベルにのめり込んでいき、最終的には恋人も子供もできたアイの命を奪います。
自分もアイドルと恋愛しながら、アイを責めるのはおかしいのは確かですが…
ただ、リョースケもカミキから言葉巧みにアイのことを囁き続かれて、精神を壊されてしまい正常な判断ができなくなっていました。
失意のまま最後は二ノからの言葉を受け手自分で命を絶ちました。
直接カミキに手をかけられてはいないもののリョースケはカミキによって壊されたのも事実です。
リョースケは未だにさまよいながらもカミキのことだけは認識し、ゴローに続くようにシルエットとして現れたのかもしれません。
カミキヒカルを引きずり込もうとするシルエットについて ③片寄ゆら
片寄ゆらも無数の手の候補として考えられるでしょう。
彼女は目に星を宿すほどのスター性を持ち、今をときめく女優として活躍していました。
そんな中、登山をしている際に頭を打って命を落としてしまいます。
詳しい描写はないものの辛うじて意識のある彼女の側にいながらも応急処置もしようとしないカミキを見つめて「人殺し」とつぶやきます。
自分の命の重みを感じたいがためにカミキはゆらの命を奪っているのですから、彼女の無念は計り知れません。
そんな彼女の思いが無数の手の一部として現れたのでしょう。
カミキヒカルを引きずり込もうとするシルエットについて ④姫川愛梨
姫川愛梨はカミキが壊れるきっかけを作った人物と言えます。
カミキがまだ11歳の少年だったときに肉体関係を迫った愛梨は大輝を身ごもっています。
愛梨も芸能界の闇に呑まれた被害者でもあるのですが、少なくともカミキに対しては加害者であるのは間違いありません。
そして、カミキから縁を切られた際も「私から逃げられない」と含みのある言葉を残します。
愛梨はカミキが彼女の夫の上原清十郎に真実を話したことで、激高した清十郎と心中しました。
きっと愛梨のカミキへの執着はずっと続いていたのでしょう。 カミキを見つけた愛梨は逃すまいと無数の手のシルエットとなって彼に絡みついたのかもしれません。
無数の手の人物の候補⑤ 二ノ
二ノはリョースケと恋人関係でありながらもアイにのめり込んでいった彼に「消えて欲しい」と止めを刺してしまいます。
リョースケと同様に二ノは強い執着を持ち、愛憎入り交じった複雑な感情を持ち続けています。
ただ、それもカミキによって増幅されたもので心の奥底にある気持ちは、純粋にアイと友達でいたかったというものです。
あかねと壱護によって暴走を阻まれた二ノは、落ち着きを取り戻しています。
リョースケとアイへの自責の念や後悔から自分の罪に向き合おうとし、カミキと縁を切りたいと願ったかもしれません。
そんな思いがシルエットとして現れてカミキを引きずり込んだという見方もあり得ます。
ただ、やはり二ノは生きていおり、まずは自分の過ちを償うことが大切だとも考えられます。
そのため無数の手のシルエットの1人になった可能性は低いのではないかと思います。
無数の手の人物の候補⑥ アイ
最後はアイについて考えていきたいと思います。
アイはカミキと恋人関係となり、妊娠をきっかけに彼女から別れを告げます。
カミキと愛梨の関係も知っていたので、これ以上苦しんでほしくないという気持ちからでした。
DVDでもカミキのことを救ってほしいとアイは話していました。
アイは自分のことだけならばアクアとルビーにはカミキを許す道を選んでほしかったのではと思います。
けれども、カミキは自分のためだけに嘘を重ねて最後にはルビーの命を奪おうとしました。
愛する娘を手にかけようとしたことは何をもっても許せなかったのだと思います。
ルビーの命が脅かされる危険はなくしたいと考えて、シルエットとして出てきたかもしれません。
ここまで無数の手のシルエットの人物達の候補について考えてきて、二ノを除く5人が残りました。
カミキを引きずり込もうとした人物としてゴローは確実ですが、既にメガネのシルエットとして描かれています。
ですので、無数の手のシルエットはゴローを除いたリョースケ・片寄ゆら・姫川愛梨・アイなのではと考えていますが、いかがでしょうか。
カミキヒカルを引きずり込むシルエットについてまとめ
ここまでカミキヒカルを引きずり込もうとしたシルエットの意味について考察してきました。
そのシルエットについて次のようにまとめたいと思います。
アニメ2期も原作も終わりを迎えようとしている【推しの子】
カミキとアクアの決着はほぼついたように見えますが、2人の安否はずっと気がかりです。
今後どのような展開になるのか、ドキドキしながら待ちたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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