ドラマ全8話がアマプラ独占配信、映画が劇場公開された実写【推しの子】
いざ見てみると、面白くて引き込まれた視聴者も多かったのではないのでしょうか。
原作をコンパクトにまとめる&3次元に落とし込む過程において、原作とは違うところが出てきます。
そこで今回は実写【推しの子】原作と違う点を調べて登場キャラクター・ストーリー・設定に分けてまとめたので、よろしければ最後まで読んでみてください。
実写【推しの子】原作とここが違う!
まずは実写【推しの子】原作とここが違う!という点を次の一覧にまとめます。
それぞれ説明します。
実写【推しの子】原作とここが違う! ①登場キャラ
実写【推しの子】ではコンパクトにまとめるために登場キャラがカットされてしまっています。
原作で人気ながらも登場しなかったキャラも含めて次の一覧にまとめます。
不知火フリル&寿みなみはルビーのクラスメイトとして登場します。
フリルは歌って踊れる演技も上手い芸能界のスター、みなみはグラビアアイドルで単行本の表紙も飾っています。
フリルに関しては映画にてチラッと出番があるようですが…
原作では「15年の嘘」にも出演するフリルが出番がほとんどないとなると、どのように物語が展開されるのか気になります。
そしてツクヨミはルビーが闇落ちする復讐相手を探すヒントを伝えた謎の美少女
ゴローの病院をウロウロしていた怪しい2人の情報は同僚の看護師が伝えることで物語としては問題なく進めていましたが…
ツクヨミが登場しないことで一気にオカルト要素が省かれたようにも感じます。
ゴローの祖父母、特に祖母はゴローに愛情を注いでいた様子で何とかゴローが心を保てていたのかなと思えたのでセリフだけの説明になったのは寂しくもなりました。
漆原・吉住シュン・メイヤは「中堅編」のバラエティ番組「深堀れ☆ワンチャン!!」に登場します。
コスプレをするに当たっていいかげんな制作やセクハラについてネットリークをして炎上が起こるのですが…
この一連の話がカットされてしまったので登場しないままドラマが終わりました。
登場キャラが違うことでストーリーにも違いが出てきているので、紹介していきます。
実写【推しの子】原作とここが違う! ②ストーリー
実写【推しの子】の大筋は原作通りに進められていました。
ただ、【推しの子】は前世の記憶を持った双子の赤子など現実的には早々起こりえない出来事です。
そのため原作をそのままをドラマ&映画には難しく、次のような改変がありました。
それぞれ説明します。
実写【推しの子】原作とここが違う! ①プロローグ「幼年期」を分割
ゴローとさりなが転生したアクアとルビー
成人並の会話や赤子の息ぴったりオタ芸など中々実写化が難しい場面が多い「幼年期」
アイが退場となってしまうのも「幼年期」なので、ここを一気に映像化すると彼女の活躍も最初に終わってしまいます。
ただ、「幼年期」がなくなると話の前後が分からなくなるので、要所要所で回想のように挟むというスタイルに変更しています。
また、一気に「幼年期」を行うよりもテンポよくストーリーが進むので初めて【推しの子】を知る視聴者にとって頭に入りやすいドラマです。
実写【推しの子】原作とここが違う! ②物語の大筋に関わらないシーンをカット
ドラマ全8話でスキャンダル編まで進む実写【推しの子】
原作100話以上をまとめるとなると、どうしてもカットしなくてはならないのでしょう。
実写化の中でカットされた話としては次のようなものがあります。
それぞれ説明します。
実写【推しの子】原作でカットされたシーン ①ピエヨンとのコラボ動画
ルビーとかながB小町を結成したすぐの頃に何とか知名度を上げようとミヤコから人気ユーチューバーの1人ピエヨンを紹介されます。
実写でもピエヨンはマジカルラブリー野田さんが演じているのですが…
そして筋トレ系を謳うピエヨンのトレーニングに必死に付いていく2人がほとんど描かれずに終わります。
確かに漫画やアニメは着ぐるみに縦線を入れてズーン感を出していたので、実写となると違和感が出る可能性があるのかもしれませんね。
実写【推しの子】原作でカットされたシーン ②メルトの「今日あま」からの成長
実写【推しの子】でもメルトはドラマ「今日あま」にて大根役者として出ています。
ただ、原作だとメルトはアクア&かなの本気の実力を見て今までの自分を反省し、演技を磨きます。
また、演技とはいえアクアを殴ってしまったことを撮影後すぐに謝るシーンも省かれてしまったのでメルトの心根の優しさなどが伝わらないのが寂しく感じます。
メルトがいい加減な演技をしたことで台無しになったドラマ「今日あま」の原作者吉祥寺頼子も彼には失望していました。
そのためメルトが「東京ブレイド」でもメインを張る際には嫌悪感を示しており、鏑木Pは世界で一番厳しい審判者と話しています。
メルトのひたむきな努力が伝わり、頼子も思わず涙をこぼして彼への評価が変わりました。
しかしながら…「東ブレ」にも出演がなかったので、「今日あま」からの成長が描かれずにドラマ【推しの子】が終わってしまいました。
実写【推しの子】原作でカットされたシーン ③吉祥寺&アビ子の徹夜バトル
【推しの子】で吉祥寺頼子と鮫島アビ子といえば、天才漫画家として登場しています。
2人を安達祐実さんと志田未来さんが演じており、師弟関係でありながらも弟子だったアビ子の方が圧倒的に売り上げるようになっています。
そんな複雑な気持ちを抱えながらも頑なに自分を譲らないアビ子を吉祥寺が師として優しく諭します。
ただ、原作では諭す際に2人は心内を洗いざらい話し、平たく言うと徹夜でバトルして最後は和解します。
2人のそれぞれのもどかしい気持ちの原作の描写が大幅にカットされていますが、安達さんと志田さんのセリフではなく表情に沢山の気持ちが伝わってきて…
実写化に伴いカットせざる負えなくても違う味を出す演者の実力に驚くばかりでした。
実写【推しの子】原作でカットされたシーン ④「中堅編」コスプレ炎上
ルビーが闇落ちしてなりふり構わない活躍にB小町の知名度が上がる中、復讐心が消えたアクアがレギュラー出演しているバラエティ番組「深堀れ☆ワンチャン!!」にサプライズで出演します。
それをきっかけに出演が増えて、コスプレの回ではディレクターの漆原が傲慢な態度でいい加減な仕事をして、さらには出演者へのセクハラをしてリークされて炎上します。
ルビーをその炎上を逆手に取ってディレクターに恩を売り、B小町の知名度を上げます。
そもそも炎上が起こるようにリーク癖のあるコスプレイヤーに出演を依頼していたのがルビーです。
コスプレ炎上の話によってルビーの闇落ちレベルの高さが際立っていました。
ルビーのなりふり構わないながらも奮闘する姿を描くシーンが減ってしまいましたが…
実写 【推しの子】においてアクアが安売りしていると指摘したときのルビーの声色が変わった様子には固唾を呑んで自分がいました。
物語を進める上でカットされる話があっても出演したキャラクターが活き活きとしているのが伝わってきます。
実写【推しの子】原作とここが違う! ③設定
実写【推しの子】では原作とは設定が異なる箇所もあります。
特に次のような点が印象的でした。
それぞれ説明います。
実写【推しの子】の原作と異なる設定 ①旧B小町のメンバーが5人
ドラマ第1話の冒頭で人気上昇中のB小町のセンターとしてアイが歌っています。
原作だと旧B小町は7人ですが、実写だと5人です。
「サインはB」をステージで披露するシーンではアイだけが人の姿で4人のメンバーがぼやけていく演出になっています。
観客のペンライトの多くは赤なので、その時点でアイの人気が伝わるのですが…
4人のメンバーがぼやけていく演出にはB小町をアイが引っ張っているといよりアイのためのB小町に見えて、何だか複雑な気持ちになりました。
実写【推しの子】の原作と異なる設定 ②苺プロダクションが一度は閉業
苺プロダクションの立ち位置も原作と実写では異なっています。
原作では壱護がいなくあった後もミヤコがネットタレントを中心に芸能事務所を続けて堅実にキャリアを築き上げていました。
ルビーのアイドルへの真剣な思いを聞いてアイドル事業を復活させます。
実写ではアイの葬儀後に壱護が失踪をしたことで苺プロダクションを閉じています。
そしてルビーがアイドルを目指すと聞いて、再度立ち上げて事務所を2人で掃除するところから始めます。
原作でミヤコが踏ん張り続けているのも素敵で心の中で応援していました。
また、ドラマの2人で立ち上げた様子も再出発が強調されてワクワク感がさらに上がりました。
実写【推しの子】の原作と異なる設定 ③「東京ブレイド」が舞台からテレビドラマ
【推しの子】の中で人気漫画「東京ブレイド」
原作では2.5次元舞台編として、実写ではテレビドラマとしてメディア化しています。
そのため「東京ブレイド」の内容も次のような改変があります。
原作 | 実写 | |
ジャンル | 王道バトル | ミステリー |
舞台 | 争いの絶えない乱世の日本 | 荒廃した日本 |
主な登場人物 | ブレイド・剣・キザミ・鞘・刀鬼・匁 | ケント・サヤ・ツルギ・トウマ (ハモン・ツバメ) |
内容 | 主人公チームvsライバルチーム | 連続殺人の謎を解明 |
6人のメインキャストから4人になったことで、鴨志田とメルトの出番がカットです…
そのため女好きの実力派の鴨志田と実力不足の努力家メルトの対比や衝突が描かれませんでした。
また、劇団「ララライ」も演劇一筋から劇団から大きくなって芸能事務所となり、テレビ事情にも詳しいとされています。
漫画から脚本にするまでの流れは一緒でしたが、テレビ局Pが製作会社P雷田に絶対に穴を開けるなと高圧的な態度で話しているシーン…
脚本にするに際も舞台とテレビドラマでは異なるようです。
撮影場所や時間帯を計算して組み込み、様々な条件を満たしながら書いていることをアビ子&GOA&雷田の連日徹夜のような作業から学びました。
放送されている番組は多くの人が必死に作り上げているものだと改めて実感しました。
ちなみに「東京ブレイド」は演劇【推しの子】2.5次元舞台編にて実写化されています。
原作版の日本統一に向けて戦うブレイド達の「東京ブレイド」に加えて、GOAとアビ子の対立から雷田の奮闘も演劇で見ることができます。
こちらに上記のポスターのキャストについて一覧してまとめます。
役名 | キャスト |
アクア(刀鬼) | 小宮璃央 |
姫川大輝(ブレイド) | 安西慎太郎 |
有馬かな(剣) | 佐竹桃華 |
黒川あかね(鞘姫) | 内田未来 |
鳴嶋メルト(キザミ) | 土屋直武 |
鴨志田朔夜(匁) | 北村 諒 |
鮫島アビ子 | 田上真里奈 |
吉祥寺頼子 | 平体まひろ |
雷田澄彰 | 鯨井康介 |
GOA | 馬場良馬 |
実写【推しの子】原作との違いについてまとめ
ここまで実写【推しの子】の原作との違いについて調べたことを紹介しました。
そのことについて次の一覧のようにまとめます。
【推しの子】でドラマ全8話に原作100話近くが詰め込まれています。
そのため話をコンパクトにするためにストーリーのカットが必要で、キャラクターや設定に改変がありました。
好きなキャラクターが登場しないことや個人的に気に入っているエピソードが省略されて寂しい気持ちもなくはないですが…
セリフがなく表情だけで伝えてくるシーン、ここぞというタイミングでの演出など実写ならではの魅力に思わず繰り返し見ている自分がいます。
見る度に「ここ原作と違う!」や「この小道具、原作愛を感じる」など気づきが沢山ある実写【推しの子】
アマプラ独占配信されているので、原作と一緒に比べてみると楽しいかもしれませんね♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
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