タコピーの原罪って結局何だったの?結局誰が悪かったのか?

タコピーの原罪って結局何だったの?結局誰が悪かったのか? アニメ
スポンサーリンク

6月28日に配信が開始した話題のアニメ「タコピーの原罪」

ハッピー星からやってきた謎の生物タコピーは助けてもらった「しずか」を笑顔にしようと奔走します。

彼女を執拗にいじめる「まりな」にもしずかを気にかけている「東」も大きな闇を抱えている様子。

タコピーの原罪とは何だったのか、誰が悪かったのか一度気になると、モヤモヤが止まりません。

そこで今回はタコピーの原罪について登場人物それぞれの罪とともに自分なりに考察を試みましたので、よろしければ最後まで読んでみてください。

このブログ記事でわかること

・【タコピーの原罪】しずか・まりな・東の原罪(考察)
・【タコピーの原罪】タコピーの原罪(考察)

スポンサーリンク

タコピーの原罪って結局何だったの?

予想外の展開に毎回驚きを隠せなかった「タコピーの原罪」でしたが、結局は何が原罪だったのでしょうか。

「タコピーの原罪」では2016年にしずかと出会うところから始まりますが、実は2022年に女子高生のまりなと先に知り合っています。

そのときに起きた悲劇とまりなの願いを叶えるためにタイムリープして2016年に戻ったことが判明します。

そこで2016年と2022年に分けて、タコピーと関わり合ったしずか・まりな・東の3人の原罪について考えていきます。

スポンサーリンク

結局誰が悪かったのか? ①しずかの原罪

最初に「タコピーの原罪」のヒロインしずかのプロフィールについて簡単に紹介します。

左:2016年(第1話)、右:2022年(第12話
しずかのプロフィール

【本名】
・久世しずか
【年齢】
・小学4年生(2016年)
【家族構成】
・母親(まりなの父と不倫関係)
・チャッピー(愛犬)


恵まれているとは言いがたい家庭環境に加えて、学校でも家庭を壊したと元凶の娘という理由でまりなからも執拗にいじめられるという辛い状況

そのため、彼女にとって心を許せる相手は愛犬のチャッピーのみ

チャッピーまでもまりなによって引き裂かれてしまい…

そんな彼女が2016年&2022年それぞれどのような行動をしているのかまとめていきます。

2016年のしずかの行動

・タコピーにパンをあげる
・チャッピーが保健所に連れて行かれる
・偶然ハッピーカメラでまりなが命を落とす

・遺体遺棄の協力を東に頼む
・遺体発見後は東に1人での自首を頼む
・単身で会った父親から拒否される
・父の新しい家族の子供に危害を加える
・タコピーに自分の気持ちをぶつける

2022年のしずかの行動

・小4時に未遂ながら命を絶とうとする
・女子高生となって地元に戻る
・まりなと交際中の東を奪う

しずかは基本的にチャッピーのためなら他者を平気で道具のように扱う面が見られます。

あまりにも淡泊で、被害者であるはずの彼女に鳥肌が立つような恐ろしさを感じます。

しずかの原罪を一言で表すとすると、他者への無関心ではないでしょうか。

自分が生きることだけで精一杯だったしずかは何も知りません。

無償で注がれる愛情も命の大切さも本来、父親と母親を始め周囲の身近な大人から与えられるものを全くもっていません。

他者を道具のように扱うことにためらいがなくなるほど、自分を守る方法が分からなかったしずか

彼女自身でどうにかできることではないだけに原罪という言葉を使うのが心苦しいですが…

周囲へ心を開かない無関心な姿勢は状況の悪化の一途をたどるだけでした。

取り巻く環境の改善がしずかを救う一番の方法ですが、物語の中ではそこは一貫としてひどいまま

しずか自身がタコピーと「おはなし」を通して他者の気持ちや存在そのものの大切さを学んだことで自分の足で進めるようになったのが救いでした。

スポンサーリンク

結局誰が悪かったのか? ②まりなの原罪

しずかを執拗にいじめる同級生のまりなの原罪についても考えていくため、彼女のプロフィールについて紹介します。

左:2016年(第3話)、右:2022年(第11話
まりなのプロフィール

【本名】
・雲母坂まりな
【年齢】
・小学4年生(2016年)
【家族構成】
・父(しずか母と不倫関係)
・母(まりなに虐待)

しずか同様にまりなの家庭環境も劣悪です。

父親が浮気している上にモラハラをしており、母親も夫からのストレスによりまりなへ虐待&依存しています。

しずかの母を家庭崩壊の元凶とすることで、しずかへのいじめを正当化しているように感じます。

小宅太郎
小宅太郎

2016年と2022年でのまりなの行動について
一覧にしてまとめたいと思います。

2016年のまりなの行動

・しずかを執拗にいじめる
・チャッピーとしずかを引き離す
・ハッピーカメラで命を落とす

2022年のまりなの行動

・しずかを執拗にいじめる
・チャッピーとしずかを引き離す
・高校生のときにタコピーに出会う
・鬱状態の母の世話に追われる
・再会した東と交際する
・地元に戻ったしずかに東を取られる
・激高した母に反撃をして命を奪う
・自らも命を絶つ

どちらの世界線においても結局いじめをしていたまりな

父親としずかの母の不倫があったとしてもいじめをしていい理由にはならず…

小学4年生となれば物事の善悪も分かる年齢

まりなのいじめは間違いなく許されない罪であり、もっと言えばより弱い立場の者に攻撃したことが原罪なのではと考えています。

本来は彼女の気持ちは自分の父母にぶつけるべきものであって、しずかではありません。

まりなが命を落とすことになったのは、自分が背を向けておきながら他者を攻撃したからと思われます。

最悪なバッドエンドは避けられたものの母親からガラスで傷つけられた跡が顔に痛々しく残っています。

どんな事情であれ、いじめは決して許されないことだと言われているような気がします。

ただ、まりなはしずかに「家族を返してよ」と訴える場面には胸が締め付けられるものがありました。

幼いころのまりな一家は仲良しそのもので理想的な家族でした。

その幸せがあったからこそ、父親の浮気による家庭崩壊は彼女にとって耐えがたいものだったのかもしれません。

しずかの母を恨むのも当然であり、しずかに対して嫌悪感を抱くのも仕方ありません。

その気持ちをいじめという形でしずかを攻撃するのが許されないことなのではと思います。

まりなもいじめではなく「おはなし」を通してしずかと新たに関係を築いていくことになります。

最後に2人が学校帰りに買い物に行く仲になった描写は安堵感をもたらしてくれました。

スポンサーリンク

結局誰が悪かったのか? ③東の原罪

しずかを気にかけている場面が多いクラス委員長の東ですが、純粋な好意や正義感とも言いがたいところがあります。

そんな彼の原罪についても調べていくため、プロフィールから紹介していきます。

左:2016年(第2話)、右:2022年(第13話
東のプロフィール

【本名】
・東直樹
【年齢】
・小学4年生(2016年)
【家族構成】
・母(虐待とも見える教育)
・父
・兄(頭脳&性格完璧)

いじめられているしずかを助けようと奔走している東

一見すれば正義感に溢れる心優しき少年にも見えるのですが、彼の「完璧」という言葉に引っ掛かります。

実は完璧主義の母と優等生の兄の存在により、東は限りなく低い自己肯定感&激しい承認欲求を抱えています。

そんな彼の2016年と2022年行動について一覧にまとめてみました。

2016年の東の行動

・孤立したしずかを気遣う
・まりなの遺体を発見する
・しずかの頼みを断れず協力
・罪を一人で被ることも承諾
・兄に本心を打ち明けて警察に行く

2016年の東の行動

・小学生の頃からしずかを意識する
・高校生でまりなと再会して交際する
・しずかとも再会して想いが再燃
・まりなに別れを告げる
・しずかと距離を縮める

東は無意識にしずかのことを立場の弱い人間として庇護せねばという気持ちに駆られています。

2022年での東としずかの関わりの描写は少ないのですが、彼女には自分しかいないという気持ちが全面に表れています。

自分の心を弱き者を救うことで満たそうとする歪んだ心が彼の原罪ではないでしょうか。

100点を取れない東は母親から「完璧でないとパンケーキはなし」と言われ、名前ではなく「キミ」と呼ばれています。

一方で兄は地頭も要領も良くて、人望も厚いと完璧な存在

しずかに頼まれたことで満たされない心を埋めたい気持ちが勝ってしまい、引き受けてしまいます。

さらにまりなの遺体が発見されてしまい、しずかから一人で自首して欲しいと突き放されます。

自分には誰もいないと思い込んだ東は罪を被ろうとしますが、兄が「直樹」と呼びかけたことで踏みとどまって真実を伝えます。

自分の満たされない気持ちの原因となった母と兄に向き合わずに弱い者に意識を向けたのは決して褒められたことではないでしょう。

本来ならば親が子の存在価値そのものを心から認めるからこそ自己肯定感が高まるので、東の原罪も中々に辛いものです。

それでも東は「助けてあげようと思うのが間違い」と自分の歪みに気づいて、タコピーの存在そのものに感謝するほどの成長を見せます。

最後に過去の自分に会えるならば「兄とケンカしろ」と伝えてほしいとも頼みました。

兄とケンカするほど、本心をぶつけて家族関係を築き直すことを希望した東

最終的に東はゲームを巡って兄弟ケンカをしたとクラスメイトに自分の気持ちを素直に話し、「直樹」と呼ばれる友人関係を築いています。

しずかと交わることがなくなった東に寂しさも感じましたが、劣等感や承認欲求が消えたのだと伝わりました。

3人それぞれ自分だけではどうしようもない環境の中でも人として外れてしまった罪に向き合う姿…

胸が締め付けられる場面も多かったですが、各々が向き合うべき人と「おはなし」を通して自分を変えていく様子に何とも言えない安堵感がありました。

小宅太郎
小宅太郎

ここまでを踏まえて改めてタイトルにもある
「タコピーの原罪」が結局何だったのかについて考察していきたいと思います。

スポンサーリンク

タコピーの原罪って結局何だったのか考察

しずか・まりな・東の原罪について考えてきましたが、タコピーの原罪は何だったのでしょうか。

まず、タコピーは遙か遠くの宇宙にあるハッピー星からやって来た宇宙人です。

画像引用元:第1話

パンをくれたお礼にしずかを笑顔にしようとハッピー星から持ってきた色々な道具を用いて手助けしますが…

実はタイムリープをしていることが判明したタコピーですが、その年は2022年で出会ったのはまりな

その際もおにぎりのお礼にまりなを幸せにしようとするのですが、おかしくなっていきます。

タコピーの行動についても2016年と2022年それぞれをまとめます。

2016年のタコピーの行動

・しずかからパンをもらう
・お礼にハッピー道具を使う
・仲直りリボンでしずかが命を絶つ
・ハッピーカメラで101回やり直す
・まりなにカメラを当ててしまい命を奪う
・遺体遺棄に協力
・まりなに扮して雲母坂家で過ごす
・遺体発見&東離脱後にしずかと旅する
・父親からの拒否にしずかが暴走するのを止める
・しずかと決別する
・一時帰宅していた東と最後に会話
・しずかと再会して和解
・最後の力を使って事件前まで戻る

2022年のタコピーの行動

・まりなからおにぎりをもらう
・まりなの幸せなママという夢を手伝う
・交際していた東がしずかに惹かれる
・東を連れ戻そうとする
・東との破局に激高した母親がまりなを襲う
・反撃でまりなは母親の命を奪う
・しずかを消したい願いを言葉通り受け取る
・ハッピー星に戻って2016年に戻ろうとする
・ハッピーママから記憶を消される
・2016年に飛ばされてしずかに出会う

タコピーは2016年ではしずか、2022年ではまりなに出会います。

そして、彼女達を笑顔にしようとハッピー道具を使って奮闘するのですが…

最終的にはしずかもまりなも自ら命を絶つという選択を取ります。

おそらくタコピーの原罪は一言で表すと「無知」なのではないでしょうか。

他者の悪意が全く分からないタコピーは、暴力を見ても今ひとつ理解できずに何でも明るく捉えます。

それだけタコピーは善意の塊なので、自分の持っている道具を使えば問題が解決できると信じています。

しずかの話もまりなの話もただ言葉通り受け取るだけで、理解していません。

悪意そのものが全くないタコピーにとって、人の行為にいけないことがあるとは夢にも思っていないのかも知れません。

そのため2人の話を全然聞かずに自分の善意を押しつけてしまっています。

結果的にしずかもまりなも1人で最期を迎えます。

訳が分からなくなったタコピーは東から「いいとこも悪いとこもある」と教わり、そこで人の心の複雑さを知ります。

そして助けようとする自分の善意だけではダメなことも理解します。

最後にしずかに会ったときにタコピーは謝り続けます。

何もできないこと、分からないのに何かしたこと、気持ちを分かろうとしなかったこと、何より一人にしたことを謝ります。

自分の気持ちを押しつけるのではなく、とにかく相手の話を聞いて何を思っているのかを「おはなし」すること

無知なことを知って、相手に歩み寄ることがタコピーに求められていたのかもしれません。

自分の罪に向き合えたからこそ、最後にしずかの力になろうと自分の命をなげうってタイムリープをしました。

最後まで善意の塊で何もできないけれど、誰よりも優しいタコピーの姿には胸を打たれるものがありました。

スポンサーリンク

タコピーの原罪と結局誰が悪かったのかまとめ

ここまでタコピーの原罪とは何で結局誰が悪かったのかについて考えてきました。 最後に次のようにまとめたいと思います。

タコピーの原罪と結局誰が悪かったのかまとめ

【しずか・まりな・東の原罪】(考察)
(しずか)
・周囲への無関心
(まりな)
・弱い者に対する攻撃
(東)
・弱い者の救済で己を満たす歪んだ心
【タコピーの原罪】(考察)

・無知による善意の押しつけ

人間なのだから良いところも悪いところもあるという当たり前のこと

善意の塊にのタコピーにとっては衝撃なものだったのかもしれません。

「タコピーの原罪」のしずか・まりな・東はそれぞれ罪がありますが、彼らを責める資格が自分にはないのではという気持ちになります。

彼らの過酷な環境を前にして自分が歪まずに人を傷つけない優しい人間でいられるのか…

改めて親からの無償の愛が子どもにとってどれだけ重要なのかが伝わってきます。

今、目の前の穏やかな生活を大切にできるよう日々を生きていきたいと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

タコピーの原罪公式サイト

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました